その彼から論文でそこそこの評価を貰い、択一でも自信のある刑訴について口頭でいくつか問題を出して貰う。
結果、撃沈…一緒に飲み歩いていた奴が、こんなにも勉強していたのか(もしくは修習で覚えたのか)、というほどに細かい知識を知っていて敬服した。
間違えた際、そもそも趣旨から考えれば分かるでしょ、という言葉を何度か頂いた。
趣旨から考える、はロー在学中から意識をしていたものの、最近(?)は抜けてきていたようだ。
択一の補強及び手続の趣旨をもう一度覚えるため、
入門刑事手続法を回している。
択一知識に関しては、法、規則が細かく乗っているので、六法をベタ読みするより相当効率がいいと思う。
刑事手続は基本的に捜査段階から始まるものの、刑事訴訟法の条文は公訴提起の段階から始まっているためアッチコッチ飛ぶ羽目になる。
しかし、前書はその点で手続に則して書かれているので効率的にほぼ全ての条文に触れることができる。
昨年は手続に関してはく
刑事第一審公判手続の概要を使っていたが、こちらは文字通り第一審公判に限られるので情報量が足りない。
また、手続の趣旨もひと通り乗っているので、なぜこんな制度があるのか、ある制度は刑訴の原則に抵触しないのか、といった疑問も解消される。
もちろんこの点は論文にも使えるが、あくまで副次的な効果として。メインは択一対策の本。
注意点としては2010年刊行なので、時効、記録命令付差押え等の改正が載っていない点。
民訴も似たような本を使いたいのだけど、辛うじて近いのが
民事裁判入門か。
しかし規則はあまり載っていないのが残念。何かありませんかね。
ちなみにこのような学習方法は、ローの実務科目でやる場合も多いと思うので、現役生は手を抜かずにやることをオススメする。